地域の出来事

2019.03.07

旭区防災講演会

3月7日(木) 14時~16時45分  旭公会堂  主催:旭区役所

 第1部では、「大震災発生時における要援護者支援」について、福島県視覚障がい者福祉協会の中村雅彦氏から以下のポイントについて話がありました。
・大災害時は、障がいの有無に関わらず自分自身が判断する必要があり、その意識が重要である。
・地域で暮らすためには個人情報を過度に意識することは問題、知らない人を助けることはしないし出来ない。従って、障がいの有無に関わらず地域の人達に自分のことを知ってもらう努力を自分からしなくてはならない。
・障がい者の支援は実際に行って体験してみないと出来ない。体験することが不可欠で積み重ねることが役に立ちます。(本を読んだり、ビデオを見ても実際にはできません)
・大災害時は精神的ダメージにより動けた人が動けなくなり、要介護・要支援の度合いは急速に悪化します.
・発災後24時間をどう過ごすかが一番重要、地域住民による支援体制づくりが不可欠で、行政任せでは何も出来ません。

 第2部では、「災害時における補助犬について」を公益財団法人日本補助犬協会の安杖直人氏から以下のポイントについて話がありました。
・補助犬の種類は、盲導犬・介助犬・聴導犬の3種類があって盲導犬の数が一番多い。
・身体障碍者補助犬法(H14年制定)と障碍者差別解消法(H28年制定)により、災害時に障がい者が補助犬と同伴避難することが認められていますが、明記している自治体はごくわずかにとどまっています。
・同行避難と同伴避難の違いは、「同行避難」の場合は避難者の生活圏(避難所の建物の中等)には入ることは出来ません。校庭等の避難所そのものの中に入ることも避難所ごとの判断に任されています。
・「同伴避難」の場合は避難者と生活を共にすることになるので、別スペースによる対応が必要となります。
・補助犬は認定証(写真付き)があって、補助犬ユーザーは犬に表示する義務があります。

20190307_-防災講演会中村雅彦氏
20190307_防災講演会安杖氏と 補助犬
ページの先頭へ