わが町のあゆみ
笹野台いまむかし

12. 町の発展・町の成熟 つづき
7. 連合自治会30周年
 平成8年(1996)に、笹野台地区連合自治会は創設30周年目を迎えました。それまでの自治会の発展の歩みを振り返り今後の発展を期して、『笹野台地区連合自治会30周年記念行事』を計画・実施しました。内容としては、記念式典・祝賀会の開催、記念誌の発行・親睦行事の実施・記念品の購入でした。
 記念式典・祝賀会は平成8年11月4日(日)に相鉄ライフ4階のコミュニティ・サロンで開催されました。区役所や旭区内の地域団体からの来賓を招き、笹野台地区の各自治会の代表者が出席し、盛会裏に終わりました。
 式典・祝賀会には限られた人数しか出席出来ませんでしたので、住民の地域への理解を深めることを願って、『30周年記念誌』を作成し、連合自治会内の全世帯に配布しました。記念誌には、連合自治会の歩み、各自治会の紹介、地域の各組織の活動紹介などを載せました。(記念誌についは次の章で一部を紹介します。)
 親睦行事は式典の前日11月23日(土)に、三ツ境パーフェクトボール(現在のスポーツクラブの所にあった)で、30周年記念ボーリング大会を行いました。各自治会から選手が出て、賑やかに和やかな大会ができました。記念品は、夏祭りなどに使う和太鼓一式でした。

8. 30周年記念誌から
 記念誌の編集は福井・田子・金沢・武井が担当しましたが、作成に当たっては、それまでの資料は必ずしも十分ではありませんでした。しかし、地域の昔の様子や自治会の歩みについては、連合自治会長の西岡秀男様・相談役の栗原幸雄様・元会長の清澤嘉右衛門様・元会長の廣島敏雄様・商店会長の山下和義様など連合自治会発足の当時からのことをよく知っている先輩方がまだ健在で、その方々の確かな記憶をもとに書かれた祝辞などの文言がたいへん参考になりました。
 また、各単位自治会の会長や体育指導委員・青少年指導員・民生委員など各組織の方々の協力で、地域活動の歩みやその時点での活動の様子をまとめることができました。
 編集後記には、「記憶の不備を皆様の記憶が補ってくれました」と「笹野台で生まれ笹野台で育った人も大勢活躍しています。子供たちにとってはここが故郷です。故郷を知り、故郷の人の輪と和を大切にしていきたいと願って・・・」などと記されています。
 表紙の題字は西岡連合会長、絵は画家の佐藤昭子様、扉や各紙面写真は田子雄一郎様の手によるものです。
① 記念誌に寄せられた祝辞から
 記念誌に寄せられた祝辞の中身は、いくつか印象に残る言葉がありました。この地域の発展の経過について、西岡氏は次のように記されています。
「年を追って、小中学校の地元誘致もでき、また下川井インターが至近に出来て、バイパスの開通は地域に利益をもたらす結果となりました。(中略)この十年に絞ってみても、荏原グランドがスポーツ広場として、笹野台北公園に生まれ変わり、笹野台・金が谷地区の住居表示の改訂で丁目の導入、さらに地区消防車に更新や車庫の新築・移転など枚挙にいとまありません。
 特筆すべきは、平成六年秋の旭区民ふれあいスポーツ大会において『三連覇』の偉業を遂げ、燦然と輝くトロフィーを手にしたことは当地区の誇りです。」
横浜市会議員として長年活躍され、連合自治会相談役をされていた栗原氏は、
「一口に三十年といっても、どんな組織でも三十年続くというのは並大抵のことではありません。わが連合自治会も、歴代の会長さんをはじめ、その時々の役員の皆さんが高い見識と人格、指導力と決断力に優れた人であったからこそ、会員の信頼と協調を受け一体となって、その運営に当たられた貴重な積み重ねの三十年であったと思います。(中略)
 貴重な三十年を機会に、懐かしさを覚える過去の地域を振り返って見た時に、本当にあの時、その時にやっておいてよかったと思うものがいくつかあります。・・・」
と、青少年の家、そして笹野台会館、消防団や防災拠点、笹野台北公園、小学校開校、交番の設置などの設置が、連合自治会役員のタイムリーな判断による活動がされたことを喜んでいます。
笹野台地区連合自治会の第三代会長の清澤嘉右衛門氏は、さまざまな活動にふれた中で、
「夏祭りの子供みこし祭りは、地域の人口増加と笹野台地域を故郷とする子供達に将来の思い出になればと、役員一同が考案し、当時は小学校に集合、猛暑もいとわず担ぎ通しました。夜はグランド(現在の笹野台北公園)で、盆踊り大会を賑やかに行い、現在もそれが引き継がれて盛大に行われています。」
と、地域の人自身の活動を活発にするための行事への工夫の記録を述べています。
笹野台地区連合自治会の第二代会長だった廣島敏雄氏は、この土地の旧家の方です。
「地域には歴史があります。そして大切なのはそこに住む人の日々の努力と協力です。それが地域や家庭の歴史を価値あるものにするのだと思います。生活環境の改善、スポーツの振興、青少年の育成、福祉の充実などへ向けて会員の皆様が熱心に取り組まれている姿を、この連合自治会の設立・運営に携わってきた者の一人として嬉しく心強く思っています。古くから住む人も新しくこの地域にこられた人も、ここで培われた地域住民のよき連携を、ぜひ次の世代に伝えていってほしいと願っています。」
と、地域活動の大切さを説き、自治会への希望を記しています。
② 各自治会ひとくち紹介
 記念誌では、「うちの自治会・となりの自治会」という題で、連合内の各単位自治会の会長がそれぞれの自治会の紹介をしています。

9. 地域の組織的な活動が起動に乗る
 地域の組織も整い、それぞれの目的に従って活発な活動をして、それが今に引き継がれています。記念誌の中から、行事の写真などを通してその様子を振り返ってみましょう。

10. 平成8年頃の笹野台風景
 連合自治会30周年記念事業を行った平成8年頃の笹野台はすっかり町の形も整い、落ち着いた暮らしができる環境になりました。
記念誌から当時の風景の一端を再掲して見ましょう。


笹野台北公園                   三ツ境駅ビル

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